製造工程

ひょうたん盃のぐいのみの製造工程

「ひょうたん盃ぐいのみ」の製造工程(1)

ひょうたん

 収穫したひょうたんは、種抜きをするために小さな穴を開けて水に約3~4週間つけておきます。
 表皮ははげ落ち、内部は腐食してヘドロ状となります。このとき、鼻を突くような臭いがします。
 その後、清水に4~5日つけます。水は毎日替えます。悪臭もぬけ、表面も綺麗になります。
 水を切り、日陰で乾燥させます。

「ひょうたん盃ぐいのみ」の製造工程(2)

輪切り

自然にできるひょうたんは、いろんな形になるため、盃の形も大きさもいろいろな形になります。
ひょうたんはくびれたところを中心にして、輪切りにします。
このときの、輪切りにした形がそのまま盃の形になります。

「ひょうたん盃ぐいのみ」の製造工程(3)

盃の型に加工します

中央の空洞部に、布を貼ります。
布を貼った所を木の粉とのりを練ったものでなめらかにします。

「ひょうたん盃ぐいのみ」の製造工程(4)

素地固めと下地

漆を複数回塗ることで、素地を固めます。
1回目の塗は溶剤を多く入れて、素地に吸わせるように塗ります。
2回目からは、少し厚目に肉もちをもたせて塗ります。
外側は2回、内側は凸凹があるため下地を数回、多いときは5回ぐらいつけるときもあります。

「ひょうたん盃ぐいのみ」の製造工程(5)

漆塗り

本漆を使って、仕上げ塗りを行います。
内側は、下塗り、中塗りをして、色漆で上塗りをします。
外側は、中塗り、上塗りをします。

外は塗る回数が多くなると素材の持っている風合いがなくなってくるので、素地固め2回、塗り2~3回位が良いです。

みかん盃のぐいのみの製造工程

「みかん盃ぐいのみ」の製造工程(1)

みかん

みかんは、乾燥すれば、縮むので夏みかん等の大きな種類のを使います。 ヘタを残し、1/3~1/4位の所を切り取り、中の果実部を取り出します。
油抜きをするために、ぬるま湯に2日間程度つけておきます。

「みかん盃ぐいのみ」の製造工程(2)

盃の型に加工します

みかんに合った形の湯のみやグラスなでの器にかぶせて乾燥させます。
天日干しで約30~40日間乾燥させます。

「みかん盃ぐいのみ」の製造工程(3)

成形されたみかんの皮

油ぬきと乾燥は十分にしておくことが必要となります。

「みかん盃ぐいのみ」の製造工程(4)

素地固め

漆を複数回塗ることで、素地を固めます。
1回目の塗は溶剤を多く入れて、素地に吸わせるように塗ります。
2回目からは、少し厚目に肉もちをもたせて塗ります。
外側は2回、内側は4~5回塗ります。

「みかん盃ぐいのみ」の製造工程(5)

漆塗り

本漆を使って、仕上げ塗りを行います。
内側は、下塗り、中塗りをして、色漆で上塗りをします。
外側は、中塗り、上塗りをする。

外は塗る回数が多くなると素材の持っている風合いがなくなってくるので、素地固め2回、塗り2~3回位が良いです。